女神 (新潮文庫)

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朝子は斑鳩や俊二との出会いと惜別を通して、人間の悲劇や愛欲などに決して蝕まれない、大理石のように固く明澄な芳しい存在に化身する。
→これは人間(女)と言う括りの中で最上級の美を求める周伍という父そのものを超越したことと同義である。

『女神』は(老化という)自然と文化との対立構造を描いた作品のように見えるが、その他の短編はあくまで耽美で自然的な男女の恋愛模様を描いた作品のように感じた。

接吻
哲学
白鳥

どのような時代にも、青春の生きにくさは外部よりも内部にある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月24日
読了日 : 2024年2月18日
本棚登録日 : 2024年2月18日

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