〈古典的なるもの〉の未来: 明日の世界の形を描くために

  • ありな書房 (2012年2月1日発売)
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イタリア人文学の専門家による、西洋文明における「古典的なるもの(クラシカル)」についての解釈論。主として遺跡、建造物、美術品など、古代文明を手がかりとして焦点を当て、自らの国家や文化圏の優位性を支えるために「古典的なるもの」を利用する歴史的研究者を批判している。文化や神話、迷信などを基に美術史や文化人類学などの狭い範囲を研究の対象としており、あまり興味のわく内容ではなかった。
「「古典的なるもの」という用語そのものが、ギリシアおよびローマの古代全体を指すこともありえたと同時に、その一部のみを指すこともありえた」p100

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年11月4日
読了日 : 2018年11月4日
本棚登録日 : 2018年11月4日

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