イタリア人文学の専門家による、西洋文明における「古典的なるもの(クラシカル)」についての解釈論。主として遺跡、建造物、美術品など、古代文明を手がかりとして焦点を当て、自らの国家や文化圏の優位性を支えるために「古典的なるもの」を利用する歴史的研究者を批判している。文化や神話、迷信などを基に美術史や文化人類学などの狭い範囲を研究の対象としており、あまり興味のわく内容ではなかった。
「「古典的なるもの」という用語そのものが、ギリシアおよびローマの古代全体を指すこともありえたと同時に、その一部のみを指すこともありえた」p100
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2018年11月4日
- 読了日 : 2018年11月4日
- 本棚登録日 : 2018年11月4日
みんなの感想をみる