名もなき人たちのテーブル

  • 作品社 (2013年8月27日発売)
3.86
  • (20)
  • (28)
  • (20)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 426
感想 : 50
5

マイケルオンダーチェ「名もなき人たちのテーブル」 http://www.sakuhinsha.com/oversea/24494.html … 読んだ。おおお、すごくよかった。。進行も文章も淡々としているのに読むにつれ自分の感情が揺さぶられてくる。余韻が半端ない。読み終わりたくなかった。静かで美しい佳品(つづく


子供目線での記憶の中の人物像や出来事を大人になり当時の関係者とともに振り返り、新しい事実を知ることで、自分の記憶と感情が微妙に補正されていく様がせつない。アメリカが「スタントバイミー」で単純にマッチョに仕立てるものをこの静謐さと瑞々しさと苦さの配合はイギリスならでは(つづく


船旅、子供/青年時代の色鮮やかな記憶、過去の人物との再会、というモジュールと、決して順調ではなかった主人公の半生(または充たされない現在)という設定は「ブライツヘッドふたたび」を思わせる。こちらも良品(こっちの根底は宗教と信仰)(おわり

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年10月20日
読了日 : 2013年10月20日
本棚登録日 : 2013年10月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする