ベスト&ブライテスト (上巻) (Nigensha Simultaneous World Issues)

  • 二玄社 (2009年12月1日発売)
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感想 : 24

「ベスト&ブライテスト」上巻読んだ。http://tinyurl.com/3bwatme 2週間びっちりかかった。まだ中、下と続く。な長い…読み終わるのはいつになることやら。ケネディ政権が優秀聡明なスタッフ陣を抱えつつもベトナムに介入し泥沼戦争化させていく。タイトルは皮肉(つづく

内情はもちろんのこと人物描写も骨太でおもしろい。前に読んだランド研究所本より格段いい。ベトナム戦争=マクナマラしか知らなかったけど、出てくる出てくる綺羅星逸材、そしてそのほぼ全員が、情報収集と状況分析を正しく行わずに意図せず米国を奈落の底へ導いて行く。いやー興味深い。

ベトコンが情報操作も含め高度な政治戦を展開しているという事実を見誤り、武力戦と捉え数量投入で圧制しようとしたり。中枢と現地の両方にあった「嘘」の主原因が虚栄や疑心や権力欲や保身だったり。警告や悪い事実を受容せず、司令部の意に沿うように情報をねじ曲げ辻褄合わせに終始したり。(おわり

※んーアメリカの世界観の土台は恐怖なんだな(マイケルムーアみたいだけど)。常に敵を設定してないと精神平穏を保てないみたいだ。共産主義、核、宗教、文化。対峙する何かがなければ自分の立ち位置を確認できないなんて幼稚だ。学校の窓割ってバイク盗んじゃダメ。塀に卵ぶつけてもダメ(笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年3月4日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年3月4日

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