愛なき世界 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社 (2018年9月7日発売)
3.68
  • (357)
  • (727)
  • (626)
  • (123)
  • (26)
本棚登録 : 7678
感想 : 745
4

T大にて植物学を研究する本村。何よりもシロイヌナズナが好き。そんな本村に洋食屋の見習い・藤丸は思いを寄せるが…。本村も藤丸も、研究室の面々をはじめ、登場人物はしをんさんならではの魅力的な人たちばかり。内容もしをん節炸裂。面白いだけでなく、本村のシロイヌナズナ愛の書きっぷり、素晴らしい。そして、植物を通して考える愛。研究者って普通の人と目の付け所が違って新鮮で、そこからくる考え方、個性を垣間見れ、そう言った面からも楽しめました。藤丸と本村の関係も変わらぬ爽やかさで素敵。愛なき世界だけれど、でも愛、大あり。なんとなく『舟を編む』を思い出しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年10月15日
読了日 : 2018年10月14日
本棚登録日 : 2018年10月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする