豪雨の夕方、学校を出た葵は姿を消した。誘拐か、家出か、事故か。情報は錯綜、捜査方針が二転三転し、三年が過ぎる。
誘拐事件の犯人を捕まえるということより、刑事の執念、被害者家族の思いが強く描かれたもののように思えます。犯人は誰かを第一に求めると長く感じるかもしれません。実際の事件でも時間が経っても地道な捜査で解決すると願わずにはいられません。捜査する過程での様々な人間関係や人間の本性が出てきますが、刑事の家族についての問題も物語を分厚くさせ、全体的に読み応えがありました。印象に残るのはダークウェブの件。こちらも現実でも物語の中のように子供の具体的な情報がUPされているとか、情報がやりとりされていると思うと、怖い、恐ろしいです。犯罪・捜査の一端を知り得た気がします。
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- 感想投稿日 : 2020年4月13日
- 読了日 : 2020年4月5日
- 本棚登録日 : 2020年4月13日
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