救いの森

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2019年2月13日発売)
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児童保護救済法が成立、子供がいじめや虐待など自分に危機を感じた時に起動し、児童救命士がかけつけるという「ライフバンド」、その着用が義務付けられた。新米児童救命士・長谷川、ペアを組む新堂は子供をSOSを聴く。4編。
子供の声が聴こえてくる、悲しい声、つらい声。身勝手な大人に振り回される子供、大人は救命士のように一人の人間として聴取らねばならぬね。強い大人ではなく痛みを理解してくれる大人に心を開くとか、付箋を貼ったページはいくつかあり、心のメモがたくさんできました。ライフバンドは無しにしても、4編とも現実でもあり得そうなこと、なぜそんなことになってしまったのか、生きていていてほしいという強い思い、描かれています。自分も子供だったのに子供の頃の感情を忘れてしまう。子供の気持ちにより向き合えたらと思わずにはいられなかった。
キヨさんのような人、温かくも厳しくもある人、もっといてほしいね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年6月3日
読了日 : 2019年5月25日
本棚登録日 : 2019年6月3日

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