吉田先生の作品の好きなところはキャラクターの心情の移り変わりが最後まで繊細さを失わずに描かれるところです。
今回の作品も素敵だし純朴な淫魔と鬼畜な堕天使という設定なども魅力的なのですが…ただ、今回はキャラ設定のスケールの大きさ(面白さ)とストーリーの広がりが合ってないというか、話が彼らの心理描写や関係性に絞られているので「この関係性の話を一巻完結で描くならここまで複雑な天使や悪魔といった設定じゃなくても先生なら十分描けるのでは?」と思ってしまいました。
彼らのそれぞれの「神様」についても触れていたし、とても面白いキャラ設定だと思ったのでもっと巻を分ける勢いでじっくり世界観にも触れていたらよかったなと個人的には思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
Manga
- 感想投稿日 : 2017年1月11日
- 読了日 : 2017年1月11日
- 本棚登録日 : 2017年1月11日
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