ビジュアルMIXドラマ…つまりは絵付のシチュエーションCDです。
一般的な乙女ゲーのような形ではなく、かまいたちの夜のように画面全体に文章が表示されるスタイルです。
キャラとストーリー合わせても結構特殊な設定でドMとドSが混在する凄い挑戦的な内容で、正直なかなか斬新だと驚きました。
二人の攻略相手、彼ら自身には全く繋がりはないものの後々分かってくる主人公を巡る関連性、そして間に入ってくるシェルタの底知れなさがストーリーを盛り上げてて面白かったです。
全体を終わらせてシークレットまで進めてみましたが、結構筋書きがしっかりしていて纏まりもあったと思います。最初の印象とは結構変わってよかったです。
ただ、恋愛シミュレーション系にしては珍しいタイプのプレイもあったので若干過激な印象でした、ふんわりした恋愛シミュレーションをお求めの女性には向かないです。
ストーリーのコンセプトやキャラの性格としては一貫しているのでいいとして、個人的にはシステム面がかなりきになるように感じました。
ここからはゲームであるビジュアルMIXディスクについてになりますが…オートにしてしまえば基本的に操作する必要がないのは聞き流せていいのですが、文章量が意外とある割に台詞以外は結構速いスピードで飛ばされていくので全文をきちんと読むためにはオートを解除しないとならず非常に中途半端な造りです。
しかも好きな時に好きなペースでクリックしてある程度飛ばすようなこともできないのでせめてカスタムが出来るようにしてほしかったとは思いました。
まぁ、この作品はCDもついていますのであくまでビジュアルMIXというオマケとして楽しむのなら問題ないかとおもいます。
私の場合はこのゲーム部分が本命だったし、せっかく絵も綺麗で話も思いのほか面白かったのでもったいないと感じ、せっかくならCDかゲームかどっちかに的を絞りもう少し充実してくれればと感じました。
- 感想投稿日 : 2016年11月16日
- 読了日 : 2016年11月16日
- 本棚登録日 : 2016年11月16日
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