ニックとグリマング

  • 筑摩書房 (1991年8月1日発売)
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本棚登録 : 79
感想 : 13
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あのP.K.ディックによる児童文学。

ニックの家族は地球を離れることに。ホレースという飼い猫が居るのだが、いかなる動物も飼育禁止という法律が施行。「 ペット取締官 」に見つかりはしないかとビクビクすることになったからだ。そこで「植民星 」である『農夫の星』に移住する。

だがそこはディックの作品なので、ちょっとした屈折があり、ひねくれた感じもある。「 ペット取締法 」も「 植民星 」もディックらしい。
そして植民星では奇妙なクリーチャーの数々が待ち受けていた。とりわけニックモドキやオトウサンモドキという異星植物が面白い。人間そっくりに似せて成長してその本人になりすましてしまうのだ。ディックらしい。というか他のディック作品よりも発想がぶっ飛んでいるかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2021年7月25日
読了日 : 2016年1月31日
本棚登録日 : 2016年1月30日

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