歴史ある老舗バーを訪ねた聞き書き。
13人のバーテンダーがどのような経緯でカウンターに立つようになったのか、その後どのような思いで酒を創り続けてきたのか。バーテンダー本人の語り口を活かすスタイルで綴られる。
13の各章で一つづつバーが紹介される。多くは、全国的に名の知られた老舗で、老境に至ったバ-テンダーばかり。彼らが語る青春期、修行時代は日本のバーの草創期でもあるのだが、どうしても戦中戦後の東京銀座を舞台にした物語りに偏ってしまっている。その点少々飽きてしまう感もある。
バーの作法やバーテンダーの志を伺い知ることが出来る本書。銀座をはじめとする東京の街の戦後風俗の史料、という趣もある。
13のお店を何年もかけてゆっくりひとづつ訪ねてみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2015年11月15日
- 読了日 : 2007年11月29日
- 本棚登録日 : 2007年11月29日
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