あげくの果てのカノン(5) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2018年6月12日発売)
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本棚登録 : 89
感想 : 10
5

最後の最後がほんとカノン学ばねぇな!っていう終わり方で作者さん意地悪だなーと思いました。弟もフツーにいい子なのに不憫すぎる。

ラストの「美しいものを見た心の高揚を恋だと勘違いした」というカノンのモノローグが印象的です。不倫SFと銘打っているけれど、この物語の裏テーマは「恋愛と推し活はどう違うのか?ではなかろうか、と最後に考えてしまいました。

しかし境先輩が全然わかんなかった。カノンのこと心の底から軽蔑してたのに修繕くらいで好きになれます?初穂も。最初は田舎っぺだったのになぜ結婚するほど好きに?美人で賢かったから?
母親に大切にされずに育ったから、女性に無意識の復讐心があったのかなー、だからコントロールできそんな女ばかり手を出したのか!?マジで謎い男性でした。

ゼリーとの攻防をもっと詳しく知りたいわ!と思わせる舞台設定の細かさもあって、最後ダダダっと終わっていくのは残念でした。カノン主人公じゃない普通のSFとしてもう一本書いて欲しいくらい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月1日
読了日 : 2022年7月1日
本棚登録日 : 2022年7月1日

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