平安陰陽師伝奇ファンタジー第一巻。短編六編を収録。陰陽師安倍晴明と友人の武士・源博雅の掛け合いを軸にして、京の都での奇怪な事件の数々を描いてゆく。
事あるごとに"呪"のことを口にし、とらえどころのない微笑の浮かぶ晴明と、いかにも情感たっぷりな好青年の博雅、二人のやりとりだけでも、物語の中にすっと引き込まれてしまう。さらに加えておどろおどろしく、不思議な人と鬼の世界が展開され、そこにはエロさもグロさも儚さも友情もてんこ盛りながら、全体のテイストはあくまであっさり味でまとめられていて、後味がくどくないのがいい。
準レギュラー?"恋すてふ"の壬生忠見も個人的には好き笑
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2023年10月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2023年10月18日
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