あなたの話はなぜ「通じない」のか

  • 筑摩書房 (2003年10月1日発売)
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●なるほどポイント
「想いが通じる5つの基礎」

①自分のメディア力を上げる
「何を言うか」より「だれが言うか」が大事な時がある。
話が通じるためには、自分というメディアの信頼性を高めていく必要がある。

②相手にとっての意味を考える
人は自分に関係ない、意味のない話は聞こうとしない。
自分の話が相手にとってどんな意味を持つのかをしっかり押さえておくことが大切。

③自分が一番言いたいことをはっきりさせる自分で考えて、決め、結果を引き受ける覚悟を持たなければ、通じ合うスタートラインにも立てない。

④意見の理由を説明する
言いたいことだけぶつけても、相手には伝わらない。
自分に都合のいい理由だけでたたみかけてもだめ。
理由を、自分側、相手側、あるいはもっと普遍的な角度から多角的に引いてくることが重要。

⑤自分の根っこの想いにうそをつかない
根本思想(その人の根っこにある想い・発言の動機)と言葉が一致しなければ、相手とのつながりは作れない。

●活かせるポイント
相手を言い負かすための技術ではなく、話を通じさせるための技術に重きを置いている点がユニークな本です。「相手が『理屈は正しいとわかった、しかし、あなたという人間は嫌いになった』では、通じたとはいえない。話が通じるとは、勝ち負けではなく、あなたと相手の間に橋を架けるようなものだ」という一言が染みました。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 【ビジネス】コミュニケーション
感想投稿日 : 2012年7月26日
読了日 : 2012年7月26日
本棚登録日 : 2012年7月26日

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