30年前の1980年に前後の少女マンガ全体を通史としてまとめた評論
つまり扱っているのが30年分くらいでそこからここまでと同じくらいある
にも関わらず未だこの評論のほかに少女マンガ全体を扱った評論が存在しないことがこの評論のえらさを示す
いまだここ30年の少女マンガ論がないのは
ひとつには少女マンガということの指すものが幅広いからだろう
少年の上世代は青年だが少女の上世代を指す言葉はない
個人的には『はいからさんが通る』(ライトノベルならもちろん『ジャパネスク』)こそ「少女マンガ」なのだが
では「りぼん」(少年向けなら「コロコロコミック」)が「少女マンガ」でないといえば違うし
(現在進行で描いているという意味で)吉田秋生作品もまた「少女」のマンガに違いない
少年しこうの典型が誰かを必要としない「最強」のみにあるのに対して
少女しこうはファンタジーを必要とするからこそいるのは現実である
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年1月10日
- 読了日 : 2010年3月12日
- 本棚登録日 : 2018年10月17日
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