366日 物語のある絵画

著者 :
  • パイインターナショナル (2021年4月22日発売)
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本棚登録 : 388
感想 : 11
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「絵の中の部屋をめぐる旅」よりもさらに情報が迫ってくる。絵に描かれた一場面の背後の物語が押し寄せてくる。それが366枚だから。

・ギリシア神話~神々の物語、神に挑む人々の物語
・聖書の物語、
・中世伝説物語の復活~アーサー王とジークフリートの物語
・物語の海へ~世界の神話・伝説・昔話
・イギリス絵物語と世紀末
  に分ける。これらの内容をあまり知らずに、ただ、画面を見ていたのだなあ、と思い知る。同じ題材で何点かあげている。画家ごとの違いがおもしろい。

目に着いたのは「ヒアキュントスの死」ジャン・ブロック 1801 アポロンとヒアキュントス二人が草原からの光に浮かび上がっている。光はちょっとルソーっぽい。初めて知る画家。

画家ではジョン・ウィリアム・ウォーターハウスがいいと思った。16点も収録されている。ロセッティとかミレイとかと似ている感じだが、ラファエル前派とはしないようだ。ミレイとかよりは20年後の人。名前は意識せずに見ていたようだ。


表紙は「タイタニアとボトムと妖精たち」ヨハン・ハインリヒフュースリー 1973-74  シェイクスピアの「真夏の夜の夢」 妖精の王オペロンは女王タイタニアに意地悪をして、眠りからさめてはじめて見たものに恋をする魔法をかける。いたずら妖精パックに頭をロバに帰られたボトムを見て、タイタニアは好きになる。美しい女王と怪物というカップルができあがる。

画家索引のほかに、神話、聖書の人物、事項の索引がある。


2021.4.20初版第1刷 図書館

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・アート
感想投稿日 : 2021年10月23日
読了日 : 2021年10月23日
本棚登録日 : 2021年10月16日

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