短編集。
「ストロベリー・アイスクリーム・ソーダ」。Moon Childが同名の曲を歌ってて気にはなっていたアーウィン・ショー。サリンジャーもそうだけど、ニューヨーカー派の作家ってのはなんでこうも洒落た話が書けるのかしらね。少年の視点を通して語られるひと夏の経験の瑞々しいこと瑞々しいこと。タイトルにもなっているストロベリー・アイスクリーム・ソーダという台詞がたびたび出てくるのだけれど、それはきっとこの言葉の語感が良いからで、何の脈絡もなく使いたくなっちゃうのだ。子供の頃ってそういうことがよくあった。何度も唱えるうちに楽しくなってきて、おまけに唱えた者の間で仲間意識のようなものが芽生え半ば合い言葉のようになる。その過程を追っているだけで微笑ましい気持ちになる。
読書状況:読み終わった
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本
- 感想投稿日 : 2018年10月10日
- 読了日 : 2011年4月6日
- 本棚登録日 : 2018年10月9日
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