樹木たちの知られざる生活: 森林管理官が聴いた森の声 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

  • 早川書房 (2018年11月6日発売)
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本棚登録 : 1029
感想 : 80
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興味深いお話であった。
森林管理者として、樹木たちを見続けてきた作者の言葉が
心にささる。気づかされる。

「問うべきは、人間が必要以上に森林生態系を自分のために利用していいのか、
木々に不必要な苦しみを与えてしまってもいいのか、ということだろう。」

原生林の木々の力。
人間が手を加えることによって里山、木々は整っていくものと思っていたが、
どうやら違うのかもしれないと、この本をよんで感じました。
樹木同士の助け合いや生存競争。動物、菌類、気候などなどとの関係。
繊細であり、たくましくもある樹木達の自然界での営み。
興味深く読んだ。
「ポンプとしての森」はとても興味深く。
地球での樹木の役割は大きいなと感じました。
「森には、私たちが守るべき謎と奇跡がある」
ということを忘れてはいけないと感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2021年10月11日
読了日 : 2021年10月11日
本棚登録日 : 2020年10月30日

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