大富豪同心シリーズ7作目です。
梅雨の長雨で江戸が大変なことになってます。
卯之吉は相変わらず。
他の常連が吉原通いを断念する中、遭難しかけても遊びに行ってます。
それでも江戸市中が水浸し、水陸両方とも交通網が分断されるに至り、
極楽トンボの卯之吉も流石に心配し始めます。
備蓄された米は駄目になり、新たに回送する手段もありません。
一方町民達はひもじくて殺気立ち、打ち壊しへまっしぐら。
卯之吉を付け狙うお峰も暗躍して、標的が三国屋に決定。
遊蕩費の出所を失ったらさあ大変。
「卯之吉どうするっ!?」
といったところです。
それにしても、「ゴキブリのような素早い動き」とは。
仮にも主人公なのに、凄い云われ様でした。
まあ、へなちょこながら必死で逃げる様子は良く分かりましたけど。
卯之吉はもちろんいつもの通り、
後援会(笑)の皆様に助けられて美味しいとこ取りでしたが、
今回大きく株を上げたのは、三国屋の主、徳右衛門でした。
そう、あの卯之吉の祖父、エネルギッシュな業突く張り商人です。
いやあ、商人魂ここに極まれり。
天晴れでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年2月8日
- 読了日 : 2014年3月8日
- 本棚登録日 : 2014年2月8日
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