大富豪同心シリーズ16作目。
前作の続きです。
思った通り、話の筋を思い出すのに一時必要でした。
能天気な卯之吉と頑張る周囲の人達というのはお決まりですが、
今回はストレートに楽しめなかったです。
災害が題材だったからですが。
サラッと描写されていましたが家屋も田畑も流されて、
沢山人が死んでいますから、
今後何年も飢えや流行病でもっと沢山死ぬでしょうから、
卯之吉のはしゃぎっぷりはちょっと・・・。
小説だからと面白がれたら良かったんですが。
そういう意味では、
超ド級の坊々ぶりにニヤニヤするという、
このシリーズの醍醐味が半減して残念な感じでした。
でもこの話まだ続きがありそう。
災害現場では一応治まりましたが、
さぁ江戸へ戻って決着だ、というところで終わってます。
余談ですが。
美鈴様が益々たくましい。
卯之吉達に置いてきぼりを食らい、
一日遅れで中山道をひた走り、
挙げ句川の氾濫で流されるも川岸まで泳ぎ切り、
泥だらけで捕り物に参加、です。
確かまだ十代の女の子の筈ですが・・・。
荒海一家とは違い卯之吉の正体も知っているのに、
何も出来ない卯之吉を心配して助けようとする姿は、
恋する乙女というよりも最早お母さんだと思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年2月15日
- 読了日 : 2015年5月30日
- 本棚登録日 : 2015年2月15日
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