白銀の誓い (光文社文庫 テ 5-1 密偵ファルコ)

  • 光文社 (1998年8月1日発売)
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感想 : 11
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●古代ローマ帝国を舞台にした密偵ファルコシリーズ第1作。
エリス・ピーターズの修道士カドフェルみたいな歴史ミステリ。
でも、テイストはだいぶ違う。なんたって主人公が肉体派。
歴史ハードボイルド?

●主人公の経歴は、元ブリタニアで軍隊生活を送ったことがあり、戦死した兄に代わって大家族の面倒を見る立場にあるが、基本的には自堕落かつ小汚い独身の30歳男。
でもって職業は密偵。
今回は、銀の横流しに関わる陰謀を追いつつ、元老院議員のバツイチお嬢様をブリタニアまで迎えに行くと言う任務。
なもんだから、修道院の薬草園で落ち着いて暮らす現役引退済みなカドフェルじいさんとは異なり、必然的に暴力&色恋沙汰にも恵まれやすいんでした。
カドフェルは、どっちかっつーと若い衆の行く末をあたたかく見守るのがメインだもんなー。

●私の好みは、ヒュー・ベリンガーもいることだし(笑)カドフェルシリーズに軍配。実際、作品のレベル自体はカドフェルシリーズと同等と思われるので、お好みでどうぞ。

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感想投稿日 : 2007年8月18日
本棚登録日 : 2007年8月18日

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