「大学」に学ぶ人間学

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  • 致知出版社 (2021年11月26日発売)
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第1講 大学の道
「大学」には人間の生き方の原則が説かれている
人間が最も大切にしなければいけない「三綱領」
「徳」とは「自己の最善を他者に尽くし切ること」
自分の身が修まっていないのに他人を治めることはできない
「明徳を明らかにする」ことを真っ先に教えた江戸の教育
一人ひとりが身を修めることが良い国、良い会社をつくる
心を正しくするとはすべてに真心を込めるということ
根本を知らなければ何事もうまくいかない
第2講 修己とは何か
いくら学んでも実践しなければ意味はない
誠実さを身につけるところから自己修養が始まる
「慎独」は自分に嘘をつかないための訓練法
慎独・立腰・克己ー江戸時代の三大自己鍛錬法
佐藤一斎の「儒教の本領」に書かれていること
一人ひとりが礼を重んじれば社会はおのずとよくなる
四徳に即して正しい行いをすれば天の恵みを得られる
切磋琢磨とは具体的にどういうことを言うのか
死んだ後も人々の話題になるような生き方をす
人間は「今、ここ、自分」でしか生きられない
第3講 維新の精神
コロナ禍を学問の仕直し、人生観の立て直し期間に
三つの事例で読むリーダーが明らかにするべき明徳のあり方
リーダーだけでなく人心も新鮮にしなければ繁栄できない
それぞれの止まるべき場所をしっかり理解しなければならない
立派な人間は「恥の意識」を持っている
新たに自分のものになった土地を治めるときの心得を説く
後を継ぐ者は創業者の苦労を決して忘れてはいけない
食べるものがない状況で人間のあるべき姿を説いても聞く者はいない
いつも根本を相手にしていく立派な人間を「君子」と言う
「修身」の四つのチェックポイントー怒り・恐れ•楽しみ・憂い
人間は「偏る」ものであると知らなくてはいけない
比較論が心を危うくする
第4講 規範を持つ意義
「修己」とは周囲を感化するような自分をつくること
親が子どもに慈愛をふるうと「愛」と「敬」の関係が生まれる
問題の対処にあたるとき「誠心誠意」ほど強いものはない
一国の興亡は秒単位の機を捉えるか逃すかで決まる
上と下が同じ心にならなければ何事も治めることはできない
国を治める原点は家庭の中の人間関係にある
基準を示す物差しがないと正しい行為はできない
立派なリーダーは「先憂後楽」でなくてはいけな
リーダーは高く聳え立つ岩山のように孤独に耐えなければならな
規範がなければ正しい生き方はできな
制度化された規範が人間の社会生活の連続性・一貫性を保証する
江戸時代の規範形成教育から学ぶべきこと
「側隠.羞恥・辞譲・是非」を六歳までに身につけさせた江戸の教育
第5講 根本を見据える
リーダーが徳を慎まなければ良い国にはならない
本末を間違えれば国は決して豊かにならない
傲慢・不善な振る舞いをするトップは天命を失
世話焼き人のいる組織にはチャンスがたくさん転がってい
君子の大道とは悪を憎んで駆逐し、善を引き上げて増加させること
人をなぜ教育するかという理由と方針を述べた『大学』
「清掃・応対・進退の節」を子どもに教える意
教育とは物事の道理を窮めることを言う
理想の社会には理想の教育がある
孔子の時代に「大学』が成立した背景
『大学』の衰退と復活
自分の意見を加えた『大学』をまとめ、その判断を後世に委ねた朱子
第6講 財政・経営の要諦
お金に対する扱い方を見れば修身の度合いがわかる
財をため込むのではなく、どうやって有用に使うかを考える
上が仁をふるえば、下は義によって返す
上位の者は庶民の生活を侵害するようなことをしてはいけない
リーダーは利を利とせず、義を利としなくてはいけない
『大学』には立派な人間になるために学ぶべきことが順序よく書かれている
人間の生き方の根本を表す「大学之道」「在明明徳」
「至善に止まる」ことがわかると人生の目標が定まってくる
始める順番を間違えると何も得ることはできない
人間の根っこの部分を強固なものにしていくことが大事
朱子の労苦に感謝する
自らの内にある明徳と四徳に気づき、自らに目覚める
三つの危機に対応するために『大学j から学ぶ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2022.01
感想投稿日 : 2022年1月18日
読了日 : 2022年1月17日
本棚登録日 : 2022年1月17日

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