父と私の桜尾通り商店街 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2022年1月21日発売)
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本棚登録 : 1362
感想 : 123
5

かっちゃん、
ゲップしてごらん…


結局、ナミちゃんとナミちゃんのお母さんは何だったのだろうか。

最後、「ゲフゥッ」とかっちゃんではなく、お母さんがゲップした時、私は
え?かっちゃんじゃないの?お母さんが?
と思った。
そして、
そのとき、
あることに気がついた。
 私はかっちゃんにゲップして欲しかったんだ…
 かっちゃんのゲップを待っていたんだ…

鳥肌がたった。



この本は短編集で、上の文章は「冬の夜」という話。
「冬の夜」はこの文庫にしか載っていない。
そして、この本には今村夏子のインタビューも載っていた。

今村夏子のインタビューでは、
短編一つ一つの作品について
話しているのだが、なぜか
「冬の夜」だけ載っていない。

今村夏子はいつも、
あのような少し切ない物語を
書きたいわけではない。
書いているうちに
段々あのようになってしまう
と話していた。


「せとのママの誕生日」には、
あんな思いがこめられていたなんて…
彼女達は、ママのことをあんな風に
思っていたんだ…
面白すぎる…



かっちゃん、
ゲップしてごらん…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年3月15日
読了日 : 2022年3月15日
本棚登録日 : 2022年2月18日

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コメント 2件

ういさんのコメント
2023/04/08

やっぱり、みどりのハイソックスさんの感想は心に響きます。
尊敬です!

みどりのハイソックスさんのコメント
2023/04/12

本当ですか!?笑
ありがとうございます!

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