花の鎖 (文春文庫 み 44-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年9月3日発売)
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親子三世代の話が縦にどんどん繋がっていく様は圧巻だった。それぞれの人生が深く、それが三代目へと繋がっていく。知らないと言っていた祖母も、実は知っていたのかもしれない。1つの事件がその後の人生を大きく変えていく。それは少しの偶然かもしれないし、故意に画策されたことかもしれない。その1つがここまで大きくなると、人生怖いな…と感じる。しかし彼らは、その時々の人生を精一杯生きてきただけだと思う。事件に巻き込まれ翻弄されながら、ただ流されるまま生きていた人達は、あの場所にはいなかったと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2019年10月23日
読了日 : 2019年10月23日
本棚登録日 : 2019年10月23日

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