第二次世界大戦、ヨーロッパでの作戦に参加したアメリカのコック兵の物語。
彼らは仲間の胃袋を管理するのが仕事だが、訓練を受けた兵士なので戦闘にも参加する。
本来の仕事の合間に、なぜか予備のパラシュートを大量に集める仲間がいたり、粉末卵が消えてしまったり、ちょっとした謎解きがあって面白かった。粉末卵って、説明されてもいまいち想像できないけれど、すごく不味そうだ。
そんな風に気を緩める場面があるかと思えばそこはやはり戦場で、長くいるうちに段々と心が削られていくのが伝わってくる。
仲間との賑やかなやりとりがあったり、人を助けたりもしたのに、それを覆ってしまうぐらい、全てが終わったところで取り返しがつかないという虚しさや寂しさが胸に広がった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代小説・歴史もの
- 感想投稿日 : 2021年2月5日
- 読了日 : 2021年2月5日
- 本棚登録日 : 2021年2月5日
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