容疑者の夜行列車

著者 :
  • 青土社 (2002年6月1日発売)
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本棚登録 : 476
感想 : 50
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夜行列車に乗り込むだけで、いろんな出会いや出来事がある。目的地ごとの13編。
舞台はヨーロッパからアジアまでの様々な都市に向かって走る夜行列車で、80年代の社会主義国やシベリア鉄道なんかは、知らない世界に興味津々でそわそわする。ほとんどが列車の中の話だけど、乗客の持ち物や行動でそれらを感じられて楽しい。
東欧ってニンニクの匂いがするの、とどうでもいいことが気になってしまった。
それに表現が独特で好きだなあ。
特に赤色を鮭で表現するのが面白かった。なぜ外見じゃなく身の色を持ってくるのだ。「紅鮭のような嘘」って。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ちょっとした時に
感想投稿日 : 2021年2月14日
読了日 : 2021年2月14日
本棚登録日 : 2021年2月14日

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