もう二度と離さない (講談社X文庫 ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社 (2006年8月2日発売)
3.51
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本棚登録 : 170
感想 : 22
4

日本画の大家を父に持ち、美貌と才能に溢れる若き洋画家の佐伯渓舟の助手であり恋人である相良司と共に暮らしている。
トラブルもあるけれどお互いを信じている2人にはさして問題もない毎日。
しかしある日、ある人物が現れてから変化が起き…。

読み始めは良くあるお互い好きでしっかりと結ばれた2人に誰かがちょっかいをかけてきてバタバタして、でも大丈夫となる話だと思っていたんですが途中からかなりダークな展開になり驚きました。
若い時の司への渓舟のワガママな執着が余りに凄くて。
ところ構わずとか何処までと。
それが原因となり司は、と。

辛い記憶を忘れて違う記憶で過ごすこと、良いと思う。
でもあえて辛い記憶を持ちながら生きる事を選んだ司。

渓舟はこれから司をもっともっと愛して幸せにして欲しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月19日
読了日 : 2023年9月19日
本棚登録日 : 2023年9月19日

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