選挙に行く度、無力感を感じていたが、それでも絶対に行かなければいけない。忙しい時、予定がある時は、本当に面倒くさいと感じていた。
それでも投票に行ったのは、学校教育で、選挙権は大事だと教わっていたからである。ただ、その理由を深く考えることはなかった。
本書は、そんな私の投票行動に対する姿勢を正してくれる一冊になった。自分が納得できないことについて、デモをしてというほど、強く主張したいことはないが、それでも投票行為を通じて政治的な意思表示をしていくことに前向きになることができた。
本書が言うように、自分の理想を体現してくれる政党・政治家はいない。それでもそこで匙を投げてはいけない。少しずつ世の中を変えていくためにも、辛抱強くならなければいけない。
会社の同僚、部下の行動が容易に変わらないのと同じ、もしくはそれ以上に世の中を変えていくことは難しい。その前提を心にとどめて、なおかつ、自分の意見を主張していかなければいけない。そうしなければ、絶対に変わらない。
最後に、紹介されていた魯迅の素敵な言葉
「希望とは本来あるとも言えないし、ないとも言えない。これはちょうど地上の道のようなもの、実は本来地上に道はないが、歩く人が多くなると、道ができるのだ」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年4月17日
- 読了日 : 2014年4月17日
- 本棚登録日 : 2014年4月16日
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