須賀さんの小説久しぶり。
コバルトの頃からずっと、戦いがテーマの人なんだなぁと思った。
戦いの中で、人間がどう生きて死ぬのかを書く人なんだなと。
この作品は須賀さんの中ではあんまりピンとこなかったんだけど、美しくて強い女性は須賀さんの十八番だな。
そこに対して男性の繊細さというか、強くなりきれなさを描くのもうまいなーって思う。
この小説のラストもその対比があるように思った。
あと、私は幕末もので最初に読んだのが維新を成し遂げた側からの物語だったので、いろんな幕末ものの物語に触れるたびにこんなに色彩が豊かなんだなと驚く。
正義はいつだったたくさんあるということを、ここらへんの時代もの読んでるとつくづく思い知らされる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年3月10日
- 読了日 : 2020年3月2日
- 本棚登録日 : 2020年3月2日
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