旧字体と古い仮名遣いがとっつきにくいけど、そこはこの訳書のテイストのようなもので、
慣れて乗り越えてしまえば内容自体は難解ではないのでさくさく読める。
豊富な語彙と芝居がかった比喩の数々に圧倒された。
電気学者エディソンもエワルド卿も「バカな女ほどかわいい、でもバカすぎるのは困る」という身勝手な言い分を誰憚ることなく主張してて、時代背景も風潮も違うのに読んでてひやひやさせられる。
いちSFファンとしては「アンドロイド(アンドレイード)」という言葉がこの世で初めて使われた箇所を読んだ時にはやっぱり興奮した。
リラダンの原作もそうだけど、訳者の齋藤磯雄もすごい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2012年10月9日
- 読了日 : 2012年10月14日
- 本棚登録日 : 2012年5月24日
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