情熱のゆくえ (GENKI NOVELS)

著者 :
  • ムービック (2002年4月1日発売)
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本棚登録 : 143
感想 : 8
5

やっと気持ちが通じたと思ったのに不器用な二人は恋人同士という雰囲気とは程遠い日々を送り、それが佳人を不安にさせていた。
そんな折、突然遥に島へ日帰りAV撮影同行出張だと言われボディーガードが忌引きでいない時だけに心配する佳人だったが遥には無用だと言い切られてしまい。
漠然とした不安が現実となり、元の愛人関係にあった香西組組長の手を借りようと切羽詰った佳人がその門前で戸惑っていると、偶然車で通りかかった遥の親しい友人であり川口組若頭東原に声をかけられ「解決できない事が起きたら俺に言え」と約束させられる。
その傍には昨日電車で助けた美しい男、執行が居て少し乱れた服装で挨拶をしてきた。偶然にも顔見知りだった執行が大切な想い人遥救出に力を貸してくれる事となり。
執行は理知的な美男子で組の顧問弁護士でもあり、東原の愛人でもあります。
彼も素直になれず苦しい恋心を引きずっているわけですが。
相手を失うかもと思った瞬間、遥も佳人も自分の気持ちに素直に向き合い「愛している」とはっきり自覚して体を繋げる事ができました。
有能な弁護士、執行のお陰でもあります。
彼はそんな二人を見て身につまされたのか少し哀しげに見えましたが。
香西組長もああいう形で佳人を攻め立て別れてはいても愛情はあるのでしょう、ぽんと救出の為にクルーザーを貸してくれる男気のある親分さんです。二人がそこで益々愛情を確かめ合ったと知ればいい気持ちはしないでしょうけれど。
大変な事のあった二人でしたが、帰ったら一緒のベッドで寝る事になれてよかった☆
もう一つのお話は東原に想いを寄せているが体だけの関係なんだと思い込んでいる執行の遥救出後に呼びつけられたホテルでのお話。
ちゃんと東原は執行を愛していると思いますよ☆~

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 遠野春日
感想投稿日 : 2011年10月16日
読了日 : 2011年10月16日
本棚登録日 : 2011年10月16日

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