「問う」を学ぶ 答えなき時代の学問

  • アルタープレス/トイビト (2021年12月2日発売)
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2021 ~答えなき時代の学問~

1 人間とは何か
中村桂子
島薗進
辻信一
中村寛

2社会とは何か
奥村隆
吉澤夏子
江原由美子
広井良典

3真理とは何か
池内了
内田樹
小川隆
野矢茂樹

はじめに
「わかる」とは分ける
対象を分割し、一つひとつ分析し、同じ特徴や性質を持つものに分類する
言葉にできるということが、時に「わかる」と同じ意味で使われるのは、言語がまさにそのようにして、事物や世界を捉えているからでしょう
大切なのはわかり方がどのような理路に基づいているのか、ほかのわかり方はないのか、とかんがえてみることである
「わかる」を相対化し、場合によってはその前の状態、すなわち「わからない」に立ち戻るといってもいいかもしれません。

膨大な先行研究を知悉(ちしつ)し、観察と議論を重ねてもなお、わからないことがなくならない。それどころか、研究を進めるほど増えていく。その状況と向き合い、不断に問い続けているのが、どうやら、研究者という人たちのようです。もうそうであれば、学問とは、知識を溜め込むことではなく、「わからない」と向き合う姿勢を身につけること、すなわち「問うことを学ぶ」ことなのではないでしょうか。検索でなんでも「わかる」今、その大切さが忘れられているように思えてなりません。
「わからない」に立ち戻り、踏みとどまり、問い続ける力を養う。この本が、そんな「学問」のきっかけになることを願っています。 加藤哲彦(トイビト)
https://www.toibito.com/

東京自由大学

単純生物のことを思えば、うちの子どもたちが存在してくれていることで、私の仕事は完了した
でもDNAとして残さないにしても、言葉で誰かの心に何かの変化を残せていたら~そちらの方がうれしいかも

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月15日
読了日 : 2022年5月15日
本棚登録日 : 2022年5月15日

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