火床より出でて (小学館文庫 や 19-1)

  • 小学館 (2011年11月8日発売)
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本棚登録 : 33
感想 : 6
4

『羊の木』の系統だと思って買った。長かった。
物語の主要なテーマとなる「犯罪被害者・加害者を取り巻く環境と社会運動」等の背後にある膨大な事件の存在、社会運動の理想や理論展開などの記述がしっかりしている。
段々のめり込んだ。
探偵としての調査の実際的な流れや駆け引きがリアルだった。
犯罪被害者・加害者の苦悩を初めとして、複数の大きな人間的テーマを扱っている現代小説。
時が経っても鑑賞に堪える小説にしたかったからこそ、文章に独特の癖や味をつけたのかもしれないと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年1月16日
読了日 : 2012年1月9日
本棚登録日 : 2012年1月16日

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