『羊の木』の系統だと思って買った。長かった。
物語の主要なテーマとなる「犯罪被害者・加害者を取り巻く環境と社会運動」等の背後にある膨大な事件の存在、社会運動の理想や理論展開などの記述がしっかりしている。
段々のめり込んだ。
探偵としての調査の実際的な流れや駆け引きがリアルだった。
犯罪被害者・加害者の苦悩を初めとして、複数の大きな人間的テーマを扱っている現代小説。
時が経っても鑑賞に堪える小説にしたかったからこそ、文章に独特の癖や味をつけたのかもしれないと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年1月16日
- 読了日 : 2012年1月9日
- 本棚登録日 : 2012年1月16日
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