チェチェンでの戦いは、1次はともかく2次の悲惨さは極め付きで、心の準備を整えてから読み始めました。
そこまで構えて読み出したものの、淡々とした語り口で語られているので2つの意味で「手が止まる」のは殆ど無かったです。今迄読んだチェチェン関係本の中では一番衝撃が少ないかも。
頭の中で混在していた出来事が時系列に沿って整理出来ました。気が軽くなることはありませんが…。
私は歴史好きが高じて大学の史学科で学んだせいか「時の政府は自分たちに都合の良い情報ばかりを流し歴史とする」という心構えが身に付いてしまっていて…。(苦笑) 外国のジャーナリストを自由に活動させない現場でどういうことが行われているか?ましてや自国のそれすら暗殺しまくっている国で。
辛くても敢えて知ろうとする。そうしなければ自分も加担しているのと同じ。という考えは共通してますね。国が『国益』というあやふやな言葉で一民族浄化に目をつぶるなら、利害関係を持たないフツーの市民が自分の良心に応じて動けば良いんじゃないかな?そんな風に思っています。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
チェチェン
- 感想投稿日 : 2009年6月21日
- 読了日 : 2009年6月21日
- 本棚登録日 : 2009年6月21日
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