軽快に書かれているけれど、何か真理をついてくるような恋愛小説、かな。
27歳の二人の女性は、5歳からの付き合い。美人で強欲なるり子、自由に生きる為の3回目の結婚。きちんと自分で生きたい、自分さえ信じられない萌。とうてい合わないそうな二人だけれど、どこか依存し合う。
対象的な二人の恋愛。
るり子に語らせる、女として生きる人生観が、激しい。わがままを通す方が、我慢するより難しい。聞き分けの良い女は、癖者。なるほど。耳が痛いところ。
そこに、新宿2丁目界隈の男性陣が、彼らの性別関係ない恋愛観を語ってくる。真理をついてくる。
るり子は、最後まで自分を貫き、彼女の美学を認めさせてしまう。
直木賞としては、カジュアルな感じはするけれど、
自分の幸せを追う痛快さがありました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
直木賞
- 感想投稿日 : 2023年11月6日
- 読了日 : 2023年11月6日
- 本棚登録日 : 2023年11月6日
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