人が死ぬのを見てみたい、という少女達の高2の夏休み。一夏の経験。
湊さんデビュー2作目。久しぶりの再読。
夏休みに「人が死ぬところを。。」というイヤミス的な始まりだけれど、その年代特有の思考や感覚の心の声的な表現がうまいなと思わせます。
二人の少女達は、一人は介護施設のボランティアへ。一人は、小児科朗読ボランティアへ。
最初読んだ時は、少女達の行動が交互に書かれて、言動の区別が曖昧に思えて確認しながらでしたけど、湊さんは、小説の中にちょとした区別を準備されていてそれを掴むとストーリーが続きやすくなります。
彼女達は、小児科に入院している少年達の願いを叶えるため奔走します。それに伴って幾つかのトラブルにも遭います。
夏の経験は、彼女達の友情を復活させて、将来についても考えるようになります。相手の気持ちにも一歩踏み込める。ちょと大人になりました。
そして、良いお話だけにしない湊さんは一線を踏み越えてしまった別の少女達の崩壊までを加えます。
10年程前だとイヤミス!という感じだったけど、その後、後味悪めの作品がいろいろでてきたので、むしろ良い子達だと思ってしまった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年2月9日
- 読了日 : 2021年5月9日
- 本棚登録日 : 2024年2月9日
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コメント 4件
土瓶さんのコメント
2024/02/09
1Q84O1さんのコメント
2024/02/09
ひまわりめろんさんのコメント
2024/02/10
おびのりさんのコメント
2024/02/10