あなたがそこにいるだけで (角川文庫 ほ 8-7)

著者 :
  • KADOKAWA (1996年12月1日発売)
3.29
  • (2)
  • (7)
  • (20)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 75
感想 : 6
4

2017/7/7読了


久しぶりに小説を読みました。


「恋」よりも「愛」についての短編。


自分という一人称を中心に見すぎた人が、好きになった人をもって
自分を見つめなおす というのが、共通のテーマのようなものだと思います。


あなた(相手)にいろいろと想いを押し付けてしまう。
理想を押し付けて、自分が描く相手であってほしいとわがままになってしまう。
でも、本当に大切な人のことを理解したときに
自分の姿に気づく。
そんな小さなお話。


お気に入りは「つばさ」世間で生きるには厳しい「天使」を妻にして
羽があっても聖なるものだと決めつけて。
ただ生きるのは現実の世界。
異質なものとしてみてきた。しかし、一人の「女」として見てからの想いは変わる・・・
そんな話でした。いちばんすき

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 短編小説
感想投稿日 : 2017年7月8日
読了日 : 2017年7月8日
本棚登録日 : 2017年7月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする