やられたからやり返し、やり返されたからまたやる。それぞれの人物に思惑があり、裏切られ、金を包んだりけじめをつけたり。暴力的な映画ですが、安っぽさや汚らしさはあまり感じられません。むしろすっきりする爽快感があります。怖さや真剣さを見て取れるのですが、時折なぜかふっと笑ってしまいそうな瞬間もある不思議な作品です。
バカ野郎・この野郎と罵り合うのがかなり印象的ですが、セリフも映像も無駄がありません。役者さんが表情で語り、残虐な行為もあっさりと見せながら、そのおぞましさは強調されています。省きの美学と言うべきか、説明されなくても「なるほど」と納得できる作りになっているように思えました。
この一作品だけで完結したものかと思いきや、続編もあり、近日最終章も公開されるそうで。どんな結末を迎えるのか、楽しみです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画(ヤクザ)
- 感想投稿日 : 2017年9月27日
- 読了日 : 2014年11月12日
- 本棚登録日 : 2014年10月15日
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