宮本常一が渋沢敬三から学んだフィールドワーカーの3つの心得。
1)他人(地域の住民)に迷惑をかけないこと(自分でいい気になっていると、思わぬことで相手に迷惑をかけることがある)。
2)出しゃばらないこと(その場が自分を必要としなくなった時、そこにいることを周囲の人に意識させないほどにしているということ)。
3)他人の喜びを心から喜びあえること。
この3つを実行することは実に難しいとしながらも、自分を戒める言葉として忠実に守られてきたそうだ。
さらに「地域がよくなっていくためには、地元から良いアイディアが出なくてはいけない」と語っている。
高い使命感によって地球4周分を旅し、学問の枠に納まらない偉大な業績を残した民俗学の巨人が、現代のフィールドワーカーに残した言葉ですが、研究のためのフィールド調査だけでなく、よそ者がまちづくりに関わる場合の心得としても、忘れてはいけない重要な指摘と思います。
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カテゴリ:
心得・理念を学ぶ
- 感想投稿日 : 2008年10月11日
- 本棚登録日 : 2008年10月11日
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