エンキョリレンアイ

著者 :
  • 世界文化社 (2006年3月2日発売)
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本棚登録 : 922
感想 : 213
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海晴の言葉はとてもポジティブで、いつも花音の心を軽くする言葉をくれる。

離れている人に救われることってあるんだって思った。

途中から、一方的に海晴からのメールのみが書かれている状態が続くのだけれど、それで花音が何を書いたのかわかるようになっている。

一度空港でキスをしただけで、何の約束も無く離れ離れ。
また会えるという強い想いだけが、二人を繋いでいる。

なんだか始まりからドラマみたいだし、出来すぎてるよねって言ってしまえばそれまでなんだけど、小手鞠さんの文章ってとても綺麗なんです。

出会いよりも、ラストよりも、私は海晴からのメールが好きでした。
明るくて、ユーモアがあり、とてもポジティブで力強い。
なんだかあったかい太陽みたいだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2010年7月28日
読了日 : 2009年9月14日
本棚登録日 : 2009年9月14日

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