数学でわかる社会のウソ (角川oneテーマ21) (角川oneテーマ21 A 65)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2007年5月10日発売)
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◇概要◇
著者である芳沢先生(桜美林大学教授)が、『数学は実生活で役立つ』という主張のもと、数学的視点から様々な社会問題(第一章)にメスを入れる。
二章ではビジネスと数学の関連性を述べ、ビジネスに数学的視点が必須であることを訴え、終章では今後の数学教育に絞ってその改革案を論じている。


◇感想◇
芳沢先生の『数学が実生活やビジネスで役立つことを教えるべきだ』という主張には、非常に共感出来ました。
たしかに、生きている上ではあまり出会わない数学の内容(微積など)であっても、『実生活に密着している』ということを実感出来れば、学習意欲が向上しますよね。

入試に特化している学習塾とは違う、学校ならではのメリットはその辺りに見いだしたら良いのでは、と思いました。


あと、この本の良い点としては、書中様々な問題がとりあげられているのですが、生じた『結果』に対する批判ではなく、
何故そうなったのか、どこが悪かったのかという『仮説』『検証』に力を入れて論じられている点だと思います。
そして、どの問題に対しても芳沢先生なりの改善策が提示してあって、問題提起のみでは終わらないところが良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 統計・数学
感想投稿日 : 2010年5月21日
読了日 : 2010年5月21日
本棚登録日 : 2010年5月21日

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