以前、借りて読んでいたのを電子書籍版を購入し再読。途中の中断期間が長く、ただでさえ注意して読まねばならないタイプの本なのに、かなり記憶も曖昧な形で読み進めたが、以前、集中して読んだ時もやはり意識は混乱した覚えがあり、結局どうなのというツッコミも意味ないタイプのプリーストの小説。ただこの実存性が曖昧になる、今、私が生きているかもしれないこの世界はリアル?と、ふと不安に思ってしまうような、そんな疑いを持ってしまうほど、プリーストの作り出す世界は何か確固たるものがあり、どちらの世界も本当に、パラレルに存在している気がしてくる。
嘘を嘘と思わせない、現実を侵食してくるような背中のざわめき感がプリーストを読む醍醐味。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2020年10月3日
- 読了日 : 2020年10月3日
- 本棚登録日 : 2020年10月3日
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