江戸川乱歩と同時代の作家。タイトルに惹かれて読んだ表題作はクラシックでモダンなたたずまいだけど江戸っ子気質も残る東京市を舞台に、キッチュなキャラクターが暴れ回る。主人公がすぐ、明日でいいやって、頼まれていた深夜の市長への届け物を怠けて周囲がヤキモキするってパターンがリピートされるなど、全体にユーモアがあり、スラップスティックなコメディー映画やアニメにしたら面白いカモと思った。一方で残りの作品は猟奇に過ぎてほぼ趣味に合わず、印象が悪くなってしまった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
あやかし
- 感想投稿日 : 2017年8月19日
- 読了日 : 2017年8月19日
- 本棚登録日 : 2017年8月5日
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