美しくなるにつれて若くなる (ランティエ叢書 22)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (1998年9月1日発売)
3.35
  • (9)
  • (5)
  • (19)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 140
感想 : 14
4

ひさしぶりにがつんときたよ。


ただいま、白洲家のブーム再来。
6-7年前と違うのは、次郎にはまっているのではなく、正子にはまっていること。

千絵の中では、次郎と正子は、
ボニー&クラウドのようなセットではないのよ。
だって、ジャンルも思考も違うじゃない?


ただ、好みのタイプは白洲次郎と言っちゃうわたくしとしては、正子に当然興味が湧くよねということで、がさっと万単位で注文して読み耽っている。


"若くとも一所にじっとしているならば、それは既に老いたのです。"

一箇所に留まっていない?きちんと意図的に変化している?
ルーティンをこなすだけになってない?
気晴らしすることや笑うことすらルーティンになってない?

この本は、若くいるために必要なことが書いてあるタレント本なんかと違う。というか正子自身が、若々しくいることに固執はしていなかったように感じられる。
題名はこんなだけれど、本当の趣旨はそこではなくて、正子自身の有している美意識を徒然なるままに書き記した文章を、編者がテーマに即してまとめて、こんな題名をつけたような感じ。

丁寧な文章は相変わらず。
何度読んでも、また新たな発見が、あるんじゃないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心を鍛える
感想投稿日 : 2011年4月5日
読了日 : 2011年4月5日
本棚登録日 : 2011年4月5日

みんなの感想をみる

ツイートする