神変: 役小角絵巻

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年7月1日発売)
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本棚登録 : 129
感想 : 19
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役小角と言えば、思い出すのは藤川桂介の『宇宙皇子』。
あの作品の中では、ほとんど全能な感じだったので、どうしても比較してしまいます。
あ、黒岩重吾の遺作となった『役小角仙道剣』もありましたね。
あちらよりは読みやすかったかな?

本作の役小角も後半はかなり人間離れしていきますが、前半は朝廷の力に対して仲間を救えずに苦悩するような、“人間・小角”として描かれています。

どんなに小角が頑張っても、結局は朝廷が日本中を支配していく史実があるだけに、無力感がぬぐえないのは残念なところです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年2月5日
読了日 : 2012年2月5日
本棚登録日 : 2012年2月5日

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