山々にはそれぞれ精霊がいて、試練を乗り越えた英雄や賢者のみが精霊たちと契約を結んで、その加護を得ることができる……、何とも好みの設定なんですが、主人公(だよね?)のタンラはお話の冒頭、敵役の光の術師に“魂の美しい部分”を奪われてしまい、すっかりひねくれ者になってしまいます。
相棒がいつか元に戻ってくれると信じてつき従う精霊ジュンガがけなげでかわいそう。
それにしてもタンのひねくれっぷりと異ったら『千里伝』の千里といい勝負です。
仁木さん、『僕僕先生』のようなお話も書けるのに、『千里伝』と『高原王記』はちょっと暗い感じがしますね。
まぁ、明るいばっかりが良いわけではありませんけど、主人公がひねくれていると読むのがつらかったりしますからね。
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- 感想投稿日 : 2011年3月2日
- 読了日 : 2011年2月20日
- 本棚登録日 : 2011年3月2日
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