守銭奴 (岩波文庫 赤 512-7)

  • 岩波書店 (1973年11月16日発売)
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本棚登録 : 200
感想 : 28
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モリエールの作品を読むのは「人間ぎらい」以来。
この作品も風刺というか、皮肉っぽさが感じられた。
子どもたちに人並みの身だしなみもさせないけちん坊なアルパゴンが、年甲斐もなく、息子が想いを寄せる女性に恋をする。が、恋愛すれば金がかかることが何よりも辛いアルパゴンがどういう行動に出るか....というところが、根っからのけちさがあらわれているなと思った。周りの登場人物も、ものすごく人間らしい描かれ方をしていた印象。
2人の言い分を直接ではなく間に立って介す「とりもちばばあ」の言葉の翻訳ぶりが、人間の通じなさの所以よなぁとしみじみ思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月27日
読了日 : 2022年4月17日
本棚登録日 : 2022年4月27日

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