呪いを受けた武強国の王×魔法国の王子
性別を偽って嫁ぐ系のお話。
設定もとても凝っているし(ちょっと凝り過ぎ盛り過ぎかも)伏線も上手い具合にちりばめられたファンタジー。
前半はよくある展開。悩んで苦労して死ぬ気で嫁いだけど男でもいいみたいな。割合平和に進みます。後半、呪いの確信に迫り話が動き出してからは怒涛の展開。解呪するクライマックスのシーンはワクワクして感動ものでした。
ただ、ちょっとご都合主義というか、展開が早すぎるかなという面も。
例えば主人公が自ら魔力が回らない原因を思いつくところ。急に解決したから少々戸惑いました。それどうやって思いついた?
あと、魔力なしだからって散々王子を軽んじてきた人たちはどうなったの?密偵の疑いをかけて捉えようとした大臣とか、魔力なしの役立たずと冷たい目で見てきた将軍とかさぁ…。背中に傷つけて何とかしたから見直しました、で終わり…?ページ数の都合で端折られたのかなあ。ちょっとその辺が納得いかないけど。
さらに最後の後出しは、ちょっとそれ誤魔化し過ぎてない?っていう…。壮大な後出しです。ズッコケました。
でもそんな疑問は些細なことだと思えるくらい面白くて一気に読みました。続編も出たようなので楽しみです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年6月28日
- 読了日 : 2021年6月28日
- 本棚登録日 : 2021年6月28日
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