自分の意思と関係なく命を救われた三五郎、
救われず死んでいった弟子たち、
生きるために人斬りをしてきた徳之島の仁、
理不尽に父親を殺されたこじきの子どもたち、吉とお里。
あまりに悲惨な運命が重なり合いながら、肥後国での橋造りが始まります。
希望なのか罪滅ぼしなのか分からない。故郷で白い目で見られながらも、自分の技術を受け継ごうとする三五郎の職人魂が美しい。
果たして三五郎の命をかけた橋は完成するのか…。 時代小説とはいえ、歴史あるものすべてが、いかに多くの人々の涙や魂で造られているのか思い知らされました。
児童書侮ることなかれでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年6月19日
- 読了日 : 2019年6月19日
- 本棚登録日 : 2019年6月19日
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