崩壊することが人為的に決定づけられた家族の物語を読む、こんなに辛いことはなかった。
愛のない、むしろ憎しみが充満するお茶の間に、まるで自分がいるかのような臨場感と没入感があった。
突き詰めて考えると不幸の原因は、啓造の精神的な弱さに端を発している。そして村井の無責任さにも腹が立つ。未成熟な男たちに振り回される子どもたちが不憫で仕方なかった。
人間の弱さが長い年月をかけて不幸の種に水をやるような、そんな物語だった。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
現代小説
- 感想投稿日 : 2019年9月28日
- 読了日 : 2019年9月28日
- 本棚登録日 : 2019年9月27日
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